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★スウェーデンからの便りは終わりです。次は北京から!★


by kanainsweden
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涙、涙の一週間

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 ふぅ~ この一週間はキツかったです。



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今、外はバケツをひっくり返したかのような大雨ですが、同じように娘も私もこの一週間は大荒れでした。

月曜日にスタートを切ったばかりの幼稚園生活、一日目を除いては、大泣きだったとすでに書きました。三日目も一時間一緒に過ごした後、「マ~マ~!!!」と泣きさけぶ所を振り切って帰宅したのですが、迎えに来た私の姿を校庭のはるか向こうに見つけた瞬間、大泣き。4時間、いっぱいいっぱい我慢していたのでしょう。それが木曜日。

日中も何度か泣いていたので、翌日はお母さんは送り届けてすぐに帰ってください、もう残るのはやめてみましょう、と先生からお達しがありました。この夜は、寝る前もしくしく泣いて、明日は行きたくないと訴え、さらに夜中の三時にガバッと起きあがって、
「あしたは、ようちえんいきたくないの」
と言う始末。

金曜日の朝は起きてから幼稚園のゲートにつくまで、ずーっと
「いかない!!」
とぐずり続けました。それでもなんとか園の中に入れ、二人の先生に両腕をつかまれながら、
「かーえーるーーー!!」
と泣きさけぶところを引きずられるように教室に入れられました。私は必死で笑顔をつくり、
「迎えに来るからね」と言い残してドアの外へ。

もう、母は限界です。

ドアの外でお友達のお母さんに
「うちも一緒だったよ」と優しい声をかけてもらい、
別のお母さんに
「あなたは正しい事をしているのだから」と言われ、
またもう一人のお母さんに
「皆、あなたの気持ちわかるわ。泣いてもいいのよ」

と言われた瞬間、アメリカ人のママの腕で私は泣いてしまいました・・・・ (こういうの、許してくれるのアメリカ人しかいない?!) でもママたち、皆涙ぐんでいたっけ。

あほらし~と笑ってください。でも母にとっても、こんな試練が待ち受けているとは想像だにしていませんでした。うちの子は、2歳を過ぎたころから予防接種の際もぐっとこらえて泣かないし、歯医者に行っても「あ~ん」と辛抱強く口を開けているので、看護婦さんに押さえつけられるとか、羽交い絞めにされて注射される、なんてのは無縁でした。だから何となく、幼稚園も大丈夫だろうとタカをくくっていたのがいけなかったのですね~ 

この日は、クラスメートのママがお迎えに来た瞬間、堰を切ったように泣きだしたそうです。もうお迎えの時間だとわかるのでしょう。私が行った時にはヒクヒク言ってました。それでもランチは皆と一緒に食べているみたいだし、お絵かきや外遊びは楽しんでいるとの報告。ただ、ふとした瞬間に思い出すのか、突然「ママ~」と泣き始めるらしい。

金曜日の夜は、土曜と日曜は幼稚園がないことを確認し、その後、こう言いました。

「明日はいいんだけど。明日の次の日もいいんだけど。
でもその次の日は、ぜ・っ・た・い・にようちえんにいかないの!!ね、わかった?

このフレーズ、何回聞かされたことか。
それでも決して「わかった」とは答えられないから、なんとかなだめるしかできません。
皆、ある日突然大丈夫になるから、と言うのですがその期間はまちまち。あぁ月曜日が怖い。

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 加えて、先週は親子で仲良くしていたN子さんとのお別れがありました。スウェーデンに越してきてから私達親子に色々なことを教えてくれたN子さん、子供達も数少ない本気でケンカできる仲でした。スウェーデンの任期を終えられて、次は中国です。引越しが終わり、いよいよホテルへ入るという最終日、私達は無理を言って食事をご一緒させてもらいました。N子さん宅近くで待ち合わせ。この蔦が立派な建物は

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 旧警視庁。この一区はおしゃれなデザインショップや子供服のお店、カフェやレストランが立ち並ぶのですが、その中でもN子さんに「スウェーデン最終日に行きたい所、ある?」とお聞きしたら、

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 警視庁前のこのお店があがりました。ビストロ風の小さなお店です。残念なことに、平日の5時半だったにも関わらず予約で一杯で、結局お店を変えてお食事会。

大人はメールや電話でやり取りを続けられます。でも三歳児にとっては会って遊ぶことが全て。小さいうちから何度も出会いと別れを経験しなきゃいけない娘のことを考えると、なんだか不憫だなぁと思ってしまう。子供達二人がきゃっきゃっ笑いながら楽しんでいるのを見ていると涙が出そうになって・・・ 必死でこらえていました。

いずれは日本で会えるとわかってはいても、これが赴任者の宿命だとわかってはいても、、、 つらいものですね~ 

そんなわけで、親子ともに涙、涙の一週間が終わりました。ふぅぅ。
by kanainsweden | 2006-09-03 07:01 | くらし