一月上旬、コペンハーゲン方面へ向かう電車にのり、いつも降りているコペンハーゲン中心区の駅よりさらに北へ。
デンマークのリビエラと呼ばれる海岸線の南端に位置するHellerupという町は、ちょっとした高級住宅街でした。
でもこの日、目指したのはこちら。駅から歩くこと15分くらい、この赤い旗を見た瞬間、
「ああ、ついに現実のものとなってしまった・・・」
という思いがよぎりました。中国大使館。ビザの申請です。
二月に中国へ移動と決まっても、何だか現実味をおびないのでした。この旗を見て、この建物に入るまでは。
ビザ申請窓口には、待合室に入りきれないほどの人がいて、こんなに中国に行く人がいるんだと単純に驚いてしまいました。遠い遠い国、なんて思っていたのは自分だけだったのかもしれません。
書類を提出して、一ヶ月滞在のビザが下りるまでの2時間強、高級住宅街を散歩しました。大使館から歩いて数分のところにあった小さな小さな美術館。森に囲まれた静かな一角でした。
今はどんな人が住んでいるんでしょう。かなりの豪邸が立ち並んでいました。豪邸とはいえ、例えばアメリカのロサンゼルスにあるような豪邸と比べると、地味ですね~ お国柄というのか、国民性というのか、面白い違いだなと感じます。
窓の飾り、見えますか?こちらはカーテンをつけていない家が多いのですが、こうやって窓に何かを吊るして飾るというのは良く見かけます。これはクリスマス飾りです。
ドア飾りも。ドアのそばに置いてあるプランターにささっているデンマークの旗も可愛い。
私はこういう左右対称の家が好きです。
お買い物通りに出ました。1月頭でしたのでまだまだクリスマスの飾りは残っています。これはお花屋さんの入り口。
色を抑えたアンティークショップのディスプレイも「らしい」と感じますね。
途中、すごく寒かったので、カフェに入りました。
あま~いシナモンロールと、パイ生地にはさまれたクリームがたっぷりの「ワッフル」と名のついたパン。この辺りはもっと歩けばいいお店がいっぱいあるらしいのですけど、何しろ自分たちでそろえた書類に不備がないか、ビザが当日中に無事におりるか、というのが気になってお店を探す気力はないのでした。 ま、あたたまっただけでもよし。
ところで、カフェに入ったのは10時過ぎ。次から次へと入ってくる親子連れ、子供たちにはアイスクリームを買い与えていました。朝の10時です。真冬です。まるでヨーグルトでも食べる感覚かしら。おそるべし。
散歩していて興味深かったのは、塀のつくり。木を組んだ塀をたてているお家が多かったのですよ。
大きな大きな屋敷を囲む木の塀。何か日本家屋に通じませんか。
この入り口なんて、日本にあってもおかしくないでしょう。北欧の家具が日本の物に通じるとは良く言われるけれど、こういう類似点もありました。
時間になって窓口に戻ると、無事3人分の一ヶ月滞在ビザがおりていて一安心。入国してから就労ビザ申請に入ります。果たして一ヶ月以内におりるのかどうか、不安はつきないのですけどね・・・
それにしても、デンマークで中国のビザを申請するこになろうとは、全く人生、想像つかないものですね~